2011年3月15日火曜日

体験談3:温存手術・再発・全摘・乳房再建手術

発症年齢50才
2002年

8月 胸にしこりがあるのに気付く。
9月 健康診断では気付かなかった。
11月 ファミリードクターに。
12月 乳がんであることを診断される。その後、すぐに手術医(ドクター・クースク)を紹介され、12月19日に温存手術。一晩のステイで帰宅。

2003年1月 ドクター・クースクにガン研に行って、抗がん剤をするように勧められるが、ケア・カードがまだないこともあり、オルタナティブ(補完代替医療)で治そうと、他の可能性を試みる。
4月 手術の傷跡にしこりを感じる。
5月にドクター・クースクに行くが、その場でのバイオプシーの結果、異常はないと診断。11月にやはり大きくなっている気がして、ファミリードクターへ。マンモグラムの結果は白だったが、その後、ウルトラサウンドで異常がある、ということになり、その場でバイオプシー。その後、急にしこりが大きくなり、同じく12月3日にガンが分かり、今度は、痛みもあり、急に大きくなり、手術もできなくて、12月24日から抗がん剤が始まった。抗がん剤は3週間ごとの7回で4月末に終了、抗がん剤がつらくて、海に飛び込みたくなったことがあった。また、気持ちが大きく揺れ動くことがあった。そんなときにも、夫は辛抱強く接してくれた。感謝している。そして7月ラジエーションが始まり16回。8月に終了。10月4日に乳房全摘と同時再建をする。
その後11月から4年間、タモキシフィンを摂取する。

診断された時の気持ち
何故、自分が、と言う、誰でも思う気持ち。結婚して3ヶ月だったので、夫と後10年は一緒に生きたいと思った。

乳房再建
自分のお腹の肉を切り取って胸に入れる整形手術。予定していた担当の医師が急に病気になり、助手の医師が急遽執刀。ちなみに予定していた医師は、半年後にその病気の為に亡くなった。胸の手術の痛みより、お腹の痛みがつらく、1ヶ月程は続いた。日本では3週間の入院だが、ここでは3日間の入院だった。お腹の違和感は今でもある。

ホルモン療法
タモキシフィンを4年間。ただ、2年経ったときに、アリミデックスに代えてみることになって、飲み始めたが、薬が合わなくて、最後は血尿が出たため、タモキシフィンにもどした。いずれにしても、一旦やめてからは、飲んでいない時の身体の調子のよさに気付き、飲んだり飲まなかったりを繰り返した。

補完代替療法
最初の手術の後、また、抗がん剤の後に、かなりドラスティックに食事療法でやってみたり、気功やホリスティックな治療、ビタミン療法他色々試してみたが、結局は手術でしかガンを取り除くことは出来なかった。

再発予防と体調管理
抗がん剤の副作用が今でも身体に残っている。
血管が細くなったので、血液検査の血液をとるのが難しいとか、足の裏に違和感がある、膝関節が痛いなどなど。そこで、体力をつけるための運動で水泳をしている。

病気と仕事の関わり
いずれにしても無理はできなくなったので、無理はしないようにしている。

からだ・心・パートナーとの関係
夫は、献身的に面倒を見てくれた。大変感謝している。夫婦の絆は深まったと思っている。結婚して丸8年だが、もっとずっと長く一緒にいるような気がする。

周囲の人との関係
ガンを経験したことで人の痛みや弱さを知った。少しは成長したのではないかと思う。神様はその人が耐えられないほどの苦痛は与えないと信じている。人間を知る経験を与えられたことに感謝している。